Coco Flip

「『賢い消費』は私たちが大切にしている考えの一つで、私たちの製品が、末長く所有者と環境に寄り添えるように、と思っているわ。」

Coco Flip

by Kate Stokes & Haslett Grounds

ケイト・ストークス

ハスレット・グラウンズ

Coco Flip

活動エリア
メルボルン・オーストラリア

製品
家具、照明

ケイト・ストークス氏は、Coco Flipの創立者の一人として、今回のインタビューを快諾いただいた。Coco Flipは2010年に家具・照明専門のデザインスタジオとして開業。 オーストラリアはパース育ちのケイト氏。大学(Curtin University)で工業デザインを専攻したことをきっかけに、デザインの世界に飛び込んだ。大学4年次にミラノで開催されるサローネサテリテに自身がデザインした家具を出品経験を初め、その後の製作活動が評価され、2010年にオーストラリア政府から付与されるArtStartという助成金にて夫のハスレット・グラウンズ氏とメルボルンで起業。

製品
Image by Annika Kafcaloudis

出だしは良好

ケイトさん率いるCoco Flipの出だしは良好で、2011年に発表したスカンジナビアと日本のデザイン要素を取り入れた照明の「Coco Pendant」はFringe Furniture展(メルボルン開催)で複数の賞を受賞した。デザイン家具専門店Cultの社長リチャード・ムナオ氏は同社開催の公募コンペ「Design Journey」に出品されたCoco Pendantを見て以来、Coco Flipがデザインする全製品をカタログに採用している。

Coco Pendant
Coco Pendant in the studio

デザイン哲学

ケイト氏は「所有者の家族の一部となり、末長く使ってもらえることを前提とした、気持ちのこもった時代に流されない製品のデザイン」を目指している。シンプルかつユニークな家具や照明をデザインする過程で、目指すところのシンプルさが簡素すぎて冷たかったり、フォーマル過ぎないような、絶妙な合い間---デンマークや日本が昔から得意とするデザイン(他のオーストラリアのデザイナーたちも影響を受けているそう)---を模索しているそうだ。

インスピレーション

旅は「自分の周りのものの見方を変えてくれるユニークな力がある」とケイト氏。長時間の移動になったとしても、時折訪れるHeide美術館やビクトリア国立美術館でのひとときは貴重な「考える空間」となるようだ。

幼少期、自然に囲まれて育ったと言うケイト氏は、自身の創作にその経験を生かしている。「小さい頃のキャンプの経験や、育った環境のおかげで、自然でシンプルなさまを自分の中で消化していった」と、同氏。時々、静けさを求めてメルボルンを流れるヤラ川の川辺を散歩するんだとか。「脳の一部を意図的に働かせることはとても重要。過剰な情報社会の中では、創作意欲を掻き立てるために、自分で考える時間と場所が必要なのよ。」とケイト氏は言う。

幼少期、自然に囲まれて育ったと言うケイト氏は、自身の創作にその経験を生かしている。「小さい頃のキャンプの経験や、育った環境のおかげで、自然でシンプルなさまを自分の中で消化していった」と、同氏。時々、静けさを求めてメルボルンを流れるヤラ川の川辺を散歩するんだとか。「脳の一部を意図的に働かせることはとても重要。過剰な情報社会の中では、創作意欲を掻き立てるために、自分で考える時間と場所が必要なのよ。」とケイト氏は言う。

Sequence curved bench

ケイト氏は、自身の作品の主な影響としてオーストラリアデザイナーのヘンリー・ウィルソン氏、ロス・ガーダム氏、キース・メルボルン氏、アダム・ゴードラム氏、トレント・ジャンセン氏、海外デザイナーのローナン、エルワン・ブルレック氏、パトリシア・ウルキオラ氏を挙げる。さらに、師としてケイト氏が今までマーケティングマネージャとして働いた会社の関係者ロス・ハインズ氏(デザイナー家具店Tongue and Grooveオーナー)やマイルズ・ハル氏とハワード・サーン氏(ビール醸造所Little Creatures Brewing)を挙げており、彼らの助けやアドバイスを生かしながら、彼女自身のデザイン事業の起業への道を舵取りしてきたのだそう。

Trent Jansen as part of Transformative Repair exhibition
Sconce Lamps ヘンリー・ウィルソン氏作
Volley Chair range by Adam Goodrum

ケイト氏のデザイン工程

新しい作品のデザインを起こす際、ケイト氏はあまりルールに縛らられないように気をつけている。しっかりとしたアイディアは、幾つものスケッチを描き込んだスケッチブックから、次第に形になっていく。「古典的かもしれないけど、ペンと紙が私にとっては出発点なの」とケイト氏。 アイディアスケッチは、定期的に仕事と切り離された空間やカフェへスケッチブックを持って出かけ、アイディアの赴くまま描くのだそう。「スローデザイン」と彼女が呼ぶ工程で、予算や生産工程あまり気にせず、とにかく最小限のルールでイメージを膨らませるのだ、と言う。

そのアイディアの山の中から磨いていけそうな案が出てきたら、次は形の雰囲気やトーン、素材や製作方法、それから機能を決め流。その後モデルを作成したりさらにスケッチをしてデザインを磨き上げ、不要な部分はそぎ落とす工程が入る。デザインが固まってきた段階で、メルボルンにある工場の候補をあげ、3Dのモデルや技術的な図面を駆使して、工場と生産化に向けての打ち合わせだ。

製品に関わる人々と、使用する素材に重きを置いているケイト氏。「私たちは地元の職人とお仕事をし、質の高い材料を使用していて、私たちの製品が、末長く消費者と環境に寄り添えるように、と思っているわ。」と同氏。 職人と一緒にプロトタイプを作成し、最後の微調整。後は生産を待つだけだ。

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