イネス国立公園でキャンプ!②
イネス国立公園、次の日の朝は素晴らしい虹が見えました。絵本に出てくるような虹でした。
イネス国立公園はヨーク半島の先端にあるため、天候が頻繁に変わります。ちょっと雨が降ったと思えば、次の瞬間にはやみ、きれいな虹を見ることができます。
ハイキングに出発します。
7月のオーストラリアは冬、アウトドアのアクティビティはオフシーズンです。今日は私たち以外誰もいない国立公園を歩き続けます。
空は広く、雲は大きい!空気も清々しくて、夏より私はこの時期の方が好きです。
ヨーク半島の先まで行きました。
この日は風がとても強く、飛ばされてしまうのではないかと思うほどの強引な風にあおられました。雨が降ったかと思えば、いきなり晴れる、そしてまた思いっきり雨が降る。自然のやりたい放題に振り回されます。
ここの海は荒々しくて、とてもたくましい。崖の表情も様々です。
海の近くにある植物たちは、オーストラリアの過酷な夏にも負けずに生き残っていけるよう進化を遂げ、潮風や乾燥にも強い植物だと言われています。
日の光を浴びて輝く緑の植物たち。緑色と言ってもこんなに色の違いがあるのです。自然の生み出す色に心ときめかせます。
ふと後ろを向くと、なんとエミューがとっても近くにいました。
エミューはオーストラリアを代表する大型の飛べない鳥です。ただ、本気を出すと時速50キロ
で走ることができる強者なので油断は大敵です。
エミューは、ドンドンドンというファンキーなベース音で鳴きます。特徴的な音です。
自由に国立公園を歩き回るエミュー。もし自分がエミューだったら、ここに住処を構えたいなと思いました。
これがジプサムという鉱石。
白い塊で、イネス国立公園中にあります。光を反射するとキラキラして、とてもきれいです。
昔ここに住んでいた人たちは、このジプサムを石膏の原料として採掘して生活していました。
水辺の近くに見える白い石のようなものも全てジプサムです。
また突然の雨に見舞われたハイキング終盤、雨に濡れた可愛いお花を発見。雨に濡れてキラキラ光っていました。
この日はなんと12キロも歩き、いつの間にか上級者級のハイキングになっていました。
一日中国立公園にいると、普段の忙しさを忘れて別世界にいるような感覚になります。携帯電話の電波も通じないですし、家族と過ごせるとても大切な時間です。
子ども達も成長していく中で、あとどのくらい一緒にこんな時間を過ごせるんだろう。オーストラリアの自然は、小さなことや日常の何気ないことも、今しか味わえない貴重な時間であると教えてくれます。
次回のブログではイネス公園シリーズは一旦完結です。次回もお楽しみに!