イネス国立公園でキャンプ!③
イネス公園での最後の朝、朝の散歩に行ってきました。
朝の空気は冷たく清々しく、気持ちがとってもフレッシュになります。明け方に降った雨の影響で、ユーカリの木の香りが公園中を包んでいました。
庭でもエミューが朝の散歩をしていました。自由に動き回り、私たちが泊まる家の庭に生えている、新鮮で美味しい葉っぱをもしゃもしゃ食べていました。
このエミューは体が細めだったので、若い子なのではないかと推測しました。優雅な朝を過ごしていました。
そのまま歩いていると家の近くにタマーワラビーを発見!
写真の右下あたりにこちらを見ている子が、タマーワラビーです。ワラビーとはカンガルー科の生き物で、カンガルーと同じようにお腹に袋を持ち、カンガルーより一回り小さいのが特徴です。ぴょんぴょんと飛び回ります。
この、タマーワラビーは、昔はこのイネス国立公園のあるヨーク半島を中心に広く分布していましたが、実は1930年代に絶滅してしまったのです。その主な原因は、農地開発による生息地は少なくなったことや狩り、そして外来種であるキツネや猫のによって捕えられてしまったことにあります。
絶滅したと考えられていたこのタマーワラビーですが、元々はニュージーランドからやってきたものだとわかりました。この発見によって、アデレードにある広大な動物園、モナルト・サファリパークで再導入に向けた繁殖プログラムが開始されました。
2004年から今まで4回、イネス国立公園にはタマーワラビーがおよそ125匹の再導入され、そのおかげで今でもこのように私たちも見ることができるようになったのです。
オーストラリアのこのような動物の住処を守り抜く姿勢、自然と近くで生きているからこその意識の高さに時々感動します。
今回は見ることはできなかったのですが、海ではイルカを見ることができる日もあるようです。
イネス国立公園でのキャンプは、自然と動物たちとの深いつながりを感じる時間でした。ここにいる動物たちが、ここの自然環境の中で生きていて、私たちもその一部でしかないことを認識します。
この美しい自然とかわいい動物たちを守るため、私たちには何ができるのかを考えるとてもいいきっかけになりました。
これでイネス公立公園でのキャンプのブログは一旦おしまいです。
皆さんお付き合いくださり、ありがとうございました。